本日は看護師として働いている時にモンスターペイシェント(患者)から不当なクレームを受けうつ病になった30代女性の体験談をお話頂きました。
- 性別:女性
- 年齢:30代
- 前職:看護師
- 現職:軽作業(倉庫)
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うつ病になった看護師の転職体験談_原因はモンスター患者の理不尽なクレーム

私はモンスターペイシェント(患者)から不当なクレームを5時間という長時間にわたって受け、私の人間性も10年間培ってきた看護師としてのプライドもズタズタにされて、うつ病を発症しました。
クレームを受けた翌日の出勤時からすでに強い動悸がするようになりました。
日に日に仕事に集中できなくなり、何度読んでもカルテに書いてあることが頭に入らず、理解できなくなりました。
ナースコールや心電図モニターの音や光に過敏になり、落ち着かなくなりました。
そして、強い動悸と抑うつ、そして「またあの患者に出会ってしまうのではないか」という不安と恐怖から、出勤することができなくなりました。
精神科の看護師に勧められて精神科を受診すると、翌日から休職するようにと診断書が出ました。
私は患者に会ってしまうことへの強い恐怖感から、勤めていた病院に行くことさえできず、その恐怖感はどんなに時間がたっても決して消えることがなかったため、3か月の休職の後に退職しました。
退職した時は晴れ晴れした気分で、新しい仕事を始められる!!と心からスッキリしました。
最初は転職を繰り返す_転職に失敗した理由は看護師にこだわったから

私は退職後も看護師として働きたいと思っていましたし、人手不足の職業ですから転職は簡単だと思っていました。
うつ病を抱えながら仕事復帰するには周囲の理解と協力が不可欠ですから、うつ病であることを正直に告白して転職サイトを利用して転職先を探しました。
ところが人手不足のはずの看護界でありながら、また病気に対して理解があるはずの医療界でありながら、「病気のある人はどこも雇うのを敬遠する」とエージェントに言われ、1か月真剣に転職活動をしたものの、病院及び介護施設を含めても1か所として面接さえできませんでした。
うつ病を告げることは転職には不利になることを学び私はうつ病を隠して自分で直接応募して新しい病院で働きはじめました。
ところが、どこへ行っても働き続けることができないのです。
新しい環境に対する緊張や疲労から、1か月もすると具合が悪くなってくるのです。
私の場合はうつ症状の悪化と強い吐き気がありました。
休み休みになり、たまに出勤しても働くことができませんでした。
そして休職の後、たったの半年程度で退職。
このようなことを繰り返していました。
毎回うつ病を隠して就職しましたが安定剤の内服が職場にバレたこともありました。
やはり、うつ症状の悪化と吐き気の増強があったときのことです。
うつ症状については職場には隠し、吐き気があることのみを伝えて休んでいたのですが、いつまでたっても症状が改善しないことから、職場から受診状況の報告とお薬手帳の提出を求められたのです。
消化器内科にも通院していて胃薬も内服していたのは良かったのですが、お薬手帳を見られては、安定剤を内服していることは隠せません。
私は「胃薬を飲んでも症状が改善しないのと、胃カメラなどの検査をしても異常がないから、ストレスが原因と考えて、一時的に医師が安定剤を処方した」と説明しました。
ところが「安定剤を内服してボーっとしてミスをされたら患者さんが危険なので困る」と即日クビを言い渡されました。
幸いなことに看護師には働ける場所がたくさんあります。病院以外にも介護施設や健診センターなどもあるのです。ですから、様々な場所で働きました。
ですが、どこに行っても同様に具合が悪くなることを繰り返すのです。そして、1か所での勤務期間は徐々に短くなりました。
結局、短期間での転職を繰り返していることで、看護師としての転職も難しくなってしまったのです。
うつ病の人が転職を成功させる方法は無理なく働ける仕事を選ぶこと

本来であれば、うつ病の人が安定して仕事をするためには周囲の理解を得て自分のペースで徐々に体と心を慣らしていくことが必須だと言われています。
ところが周囲の理解を得るどころか、そもそもうつ病の看護師にはニーズがなかったのです。
何度、そしてどこに転職しても誰の理解も協力も得られず、うつ症状は何度も何度も悪化して、その度に休職と転職を繰り返しました。
何年もこのようなことを続けて、もう、転職活動はもとより看護師でいることにも疲れてしまったのです。
そこで、倉庫での作業員に転職したのです。もちろん正社員ではなく派遣社員です。
現在私が働いているのは冷蔵室での食品の仕分けです。
ベルトコンベアーで流れてくる食品を仕分けしていく仕事なので、作業自体は難しくありませんし、黙々と集中して働けます。そして、私にとってもっとも嬉しいのは人との関わりが必要最低限でいいことです。もちろん挨拶もしますし時には雑談することもあります。ですが、黙々と自分の仕事をこなせばいいので、看護師の時のように常に周囲とコミュニケーションを取って、チームで動くということがなくなったのです。
必要な流れさえ乱さなければ、自分のペースで働けます。
おそらく、うつ病を抱えた人が長く働き続けられるポイントは、この【自分のペースで働ける】という部分だと思います。
私の場合は人とのかかわりの中で深く傷つけられたことでうつ病を発症したので、人との過剰なかかわりは避けたいと思うようになりましたし、実際に常に患者さんや入居者さんなど、人の動き方に注視して人のペースで働き、常に人とコミュニケーションを取り合わないといけない看護師は続けることができませんでした。
ですが、【自分のペースで働ける】倉庫作業員は精神的に非常に負担が少ないのです。
いかがだったでしょうか。
おそらく、【うつ病に対して周囲の理解が得られて、時短などの自分に合った働き方が選択できる】と言うことも、自分のペースで働けるということと同義だと思います。
人間関係が悪くないことは大前提ですが、自分のペースで働ければ、うつ病を抱えていても長く働くことは十分可能だと思います。
自分のペースで働けるということはノルマもないということですし、精神定時間的に過剰な負荷もないということです。
また、現在はコロナの影響もあって、急速に在宅ワーク化が進んでいます。この在宅ワークには、本来会社でしていた仕事を自宅で行う、ということももちろん含まれますが、各個人がスキルをつけて、会社に属さずインターネットを使用して仕事をするということも含まれます。
うつ病を抱えていることで、本当に就きたい仕事になかなか就けない実情はありますが、まずは自分のペースで働ける環境を作り、自分の心を守りながら働けることが、長く安定して働く上でとても大切なのではないでしょうか。
会社で働くことも、会社に属さず自宅でインターネット事業を行うこともいいと思います。
転職エージェントを利用して天職を見つける

想像してください。
「病気を理解してくれる職場で働いている自分を」
「辛い職場から離れて精神的苦痛を感じない生活を」
「出勤時の辛い気持ちがない安定した日々を」
こちらの記事ではうつ病患者にオススメの転職エージェントをまとめています。
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