障害者雇用で働きたいけど甘くないって聞く。
「甘い」というのは基準があいまいで定義があるわけでもない。
だから人によって基準が変わるのは仕方ない。
ただ健常者が思っている以上に障害者雇用は甘くないってのが現実だと思う。
今回は障害者雇用の実態を含めて障害者雇用＝甘くないという話をしていく。
| サービス名 | 公式サイト | 特徴 |
|---|---|---|
 障害者雇用バンク | 求人をみる | 多数の大手求人＋ハローワーク求人の掲載 カウンセラーのWeb面談によるリモート就職サポート 非面1接対策、履歴書添削、就職後のフォローなどがスマホだけで可能 |
 かべなし求人ナビ | 求人をみる | 全国的な障害者雇用求人を扱う 短時間勤務の求人がある 就労移行支援事業所/就労継続支援(A型/B型)も探せる 無料で利用できる キャリアアドバイザーが求人探しから内定までサポートしてくれる |
 LITALICO仕事ナビ | 求人をみる | 求人数は約4000件と豊富 在宅求人や正社員求人など様々な求人を扱う 障害者雇用求人だけでなく就労支援事業所も探せる 就労支援事業所「LITALICOワークス」を運営している |
 エージェントサーナ | 求人をみる | 転職後の職場定着率99.5％を誇る転職実績をもつ 運営歴は30年以上と老舗の就職エージェント 公式サイト内には転職経験談が豊富に掲載されている |
 ランスタッド | 求人をみる | ハイクラス求人が多く高年収を狙いたい人におすすめ 精神障害者保健福祉手帳所持者には精神保健福祉士法に基づいた専門的な就労支援サービスを提供 |
障害者雇用が甘くない理由
まず障害者雇用が甘くないという理由を紹介していく。
ここで紹介する内容は私の体験談ではなく数多くの障害者雇用で働く障害者にインタビューした内容だ。ある程度の母数はあるので信憑性は高いと思う。
求められる「配慮」が全て叶うとは限らない。
まず誤解している人がいるが病気に対する配慮を伝えても100％叶うとは限らないという事実だ。企業側の職場的に難しいというどうしようもない理由もあれば、面接時には伝えて了承を得ても現場で理解を得られないパターンもある。ただこの点に関してはどこまでが正当な配慮か分からない点もあるので企業と当事者の一方が悪いというわけではない。ここについては当事者は自身の工夫により解決できる点がどこまでなのかなど、個人の努力もしつつ企業と相応で歩みよって仕事のパフォーマンスが上がる方法を考えていくしかない。
健常者と同じ業務レベルを求められる
当たり前だが会社貢献のために働いているのだから健常者と同じように働くべきである。
たぶんこの意見については病気が理由で現実的にできない業務の観点を言っている。
もちろん病気が理由で現実的にできない業務に対して健常者と同じように働くのは難しいが、病気が理由とならない状況であれば最大限の努力をして仕事のパフォーマンスを上げる必要がある。これは障害者に関係なく当たり前だと思う。
ただ病気の特性以外にも苦手な業務というのは存在する。もし自身の適職が分からないまま働いているのなら簡易なものでいいので適職検査を受けてみるのも参考になる。
ミイダスの適職診断ではWeb上でアンケートに答えるとビジネス上の強みや弱み、ストレス要因などがわかります。
キャリアアップが難しい
「障害者雇用＝甘くない」という理由にはキャリアの側面もある。
障害者雇用の求人には清掃業や軽作業といったスキルアップが難しい職がある。またそういった職種の多くは雇用形態が契約社員や派遣社員といった非正規雇用となっていて将来の面で不安定である。
記事の後半で解説するが障害者雇用でも正社員雇用での働き方は十分に狙える。
「障害者雇用の正社員雇用」で働きたい人は障害者向け就職エージェントで実際に障害者雇用の正社員求人を見るのをおすすめする。
障害者雇用の多くは給料が安い
先ほどのキャリアの面と同じく障害者雇用の平均年収は一般の平均年収と比較し200万円ほどと低いというのも理由だ。
これは契約社員や派遣社員といった非正規雇用が多いため、賞与や昇給がなかったり、時短勤務のために給与が低くなる傾向にあるのが背景となっている。
なぜ障害者雇用は甘いと言われるのか
ここまで障害者雇用は甘くないという理由を解説してきた。
障害者側の視点で考えれば障害者雇用＝全く甘くないというのが現実だ。でも健常者の中には障害者雇用＝甘いと思ってる人も一部にはいるだろう。実際に「障害者雇用＝甘い」と思っている健常者に直接聞くことはできないが理由は想像できる。おそらく障害者雇用で入社して働く職場では無理をさせてはいけないという配慮からあまり仕事を与えてもらえず、暇を持て余している姿を見て障害者雇用＝甘いと考えていると想像できる。
周りにどう思われるかは関係なく自分のパフォーマンスを発揮する。
結論は健常者にどう思われても関係ない。実際に当事者として働く障害者の人はわかっているが障害者雇用は健常者が働く場合と全くもって状況が違う。
今より良い環境で障害者雇用として働く
最後に今よりも良い環境の障害者雇用で働きたい人向けに話していく。
それぞれ悩み別で書いていく。
適職を探してみる
適職を見つける方法だが、ピッタリと判定することは難しい。ただ参考情報を集めることはできる。
まず1つ目は適職診断を受けることだ。
例えばミイダスが実施している適職診断です。
ミイダスの適職診断ではWeb上でアンケートに答えるとビジネス上の強みや弱み、ストレス要因などがわかります。
また実際に自分と同じ病気の人がどんな仕事をしているか調べるのも方法だ。
「障害者雇用バンク」「かべなし求人ナビ」といった障害者向け就職エージェントでは無料でエージェントに個別相談ができる。
個別相談を通して実際の求人を紹介してもらう以外に自身と同じ病気の人がどんな仕事に就いているか聞いているのもアリだ。
年収アップや正社員雇用を望む
障害者雇用で年収アップや正社員雇用を望む場合だと大まかに2種類ある。
まず1つ目は今の会社で昇給や正社員雇用を狙う方法だ。この点に関しては会社ごとに昇給の幅や正社員雇用の有無が変わってくる。だからまずは自分の会社に確認してみよう。
次に2つ目は年収の高いもしくは正社員雇用で働ける会社に転職することだ。どうしてもベースとなる給料が安かたっり、正社員登用制度がない場合は今の会社で頑張っても求める待遇になるのは難しい。
そういった状況の場合はベースとなる会社を変えるのが一般的だ。
狙うべきポイントはこの2つだ
・初めの年収が今より高い
・いきなり正社員待遇で働ける
といった求人を狙おう。
コメント