障害者の多くは契約社員で働いている。中には正社員で働きたいけど求人がなく仕方なく契約社員として働いていたり、フルタイム勤務が難しく契約社員で働いているケースもある。今回は障害者が契約社員で働く方法とメリット、デメリットについて解説していく。

障害者が契約社員で働くメリット



まずは障害者が契約社員として働くメリットを解説していく。
求人が見つかりやすい
契約社員の求人は正社員に比べて数が多いから採用されやすいのがメリットだ。健常者でも正社員は狭き門であり障害者雇用で探すとなれば、正社員の障害者雇用は都心部などに集中しているため、より狭き門になっている。ただ契約社員の求人なら正社員より数が多く勤務地や業種の選択肢も広がるため、自分の希望条件に合った職場を見つけすい。ここから正社員登用へステップアップする道もある。
特別なスキル不要の職種が多い
契約社員の求人だと専門的な資格や高度なスキルを求められない職種が多い。例えば事務補助、データ入力、清掃、軽作業など、基本的なビジネスマナーやパソコンの基礎操作ができれば応募できる仕事が中心となっている。そのためブランクがある方や初めて就職する方にとって大きなメリットとなる。
また未経験者歓迎の求人も多いため、新しい分野にチャレンジしやすいメリットもある。
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障害者が契約社員で働くデメリット



次に契約社員のデメリットを解説していく。
正社員に比べて給料が低い
契約社員で働くデメリットで多いのは正社員に比べて給料が低い点だ。契約社員の給与水準は基本給が少ないだけでなく、ボーナスや各種手当が支給されないケースも多い。だから年収で比較すると、正社員との差は数十万円から百万円以上になることもある。こうなってくると転職して年収アップを狙うか、正社員登用にチャレンジする方法が出てくる。ただ障害者の場合は病気に合わせた働きやすい環境を前提に考えないと心身が疲弊して離職となるケースもある。お金と働きやすさのどちらを優先すべきか慎重に考えないといけない。
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雇用が不安定
給料と合わせて正社員に比べて雇用が不安定なのが契約社員で働くデメリットだ。契約社員は雇用期間が定められているため、契約更新されない可能性がある。多くの場合、3ヶ月から1年ごとに契約を更新する形態となっており、企業の経営状況や業務量の変化によって契約終了となるリスクが出てくる。極端な話、せっかく採用されても数カ月後には無職となる場合もある。この不安定さが精神的なストレスになったり、長期的なキャリアプランを立てにくいから契約社員を辞めて正社員を目指す障害者もいる。
単純作業が多くスキルが身に付きにくい
契約社員に任される業務は、データ入力や書類整理、コピー取りなど単純な作業が中心となることが多いです。ただこのような業務は覚えやすく取り組みやすい反面、専門性の高いスキルや市場価値の高い経験を積みにくいというデメリットが出てくる。そのため単純作業の職種で働いている障害者の中にはスキルが身につかず将来に不安を感じる人もいる。
スキル取得の代表例として出てくるプログラミングだけどハードル高いと感じている人が多い。たしかに未経験の業種なのにスキル取得を目指すってハードルが高そうと感じるのは当たり前。ただプログラミングは適性のある人にはスキルを身に着けるほど年収が高くなるからおすすめ。ただいきなり独学よりもまずはプログラミングスクールで話を聞いてみて自分でも続けられそうか確認してみたほうがいい。
実際に契約社員で働いている障害者の給料事情



ここでは実際に契約社員で働いている障害者にヒアリングした給料事情を紹介していく。ここで紹介するのはあくまで例であり年齢や地域などによって必ずしもあてはまると限らない。あくまで参考情報として考えてほしい。
| 年収 | 職種 | 労働時間 | |
| ①20代女性 | 130万円 | 経理 | 月100時間 |
| ②30歳男性 | 150万円 | 事務補助職 | 月110時間 |
| ③20代男性 | 180万円 | 飲食店スタッフ | 月160時間 |
| ④40代男性 | 270万円 | 電話オペレーター | 月170時間 |
上記は一例だが、これだけ見ると労働時間が少ないため年収も200万円を切るケースが多い。労働時間が少ない理由は心身が安定しないためフルタイム勤務が難しいためである。ただ障害年金を受給しているなら上記の年収に加算すると250万円くらいにはなるだろう。
正社員or契約社員で働くかは心身の状況にもよる



正社員と契約社員のどちらを選ぶかは自分の体調との兼ね合いや求人があるかといった運にされる。正社員で働くなら基本的にフルタイム勤務になるのでフルタイム勤務に耐えられる体力と精神的な安定性が必要になる。でも障害者の場合はこれが難しい。もしいきなりフルタイム勤務が難しいなら「正社員登用」のある企業で契約社員として働き正社員へステップアップする方法もある。実際に働き始めて正社員登用を希望した場合の合格率など難易度や条件は企業によって異なるので面接などで確認しよう。また通院などがあって仕事にフルコミットできない人も契約社員なら正社員ほど責任のある業務を任されることも多くないのでおすすめだ。契約社員は比較的負担の少ない業務から始められることが多く、勤務時間も調整しやすい傾向にある。いずれにせよ無理のない範囲で長続きする方法を取った方が結果的に良かったりする。
契約社員で働く場合の求人の探し方



契約社員で働く際に考えることは2つだ。「一般雇用の契約社員で働く」or「障害者雇用の契約社員で働く」かの2種類だ。どちらがいいかは自身の病気の状況や住んでいる地域にある求人数によって変わるから一概には言えない。
障害者雇用の契約社員で働く
障害者雇用の契約社員を目指すなら代表的な求人の探し方は「障害者向け転職エージェント」「就労移行支援事業所からの紹介」「企業HP」が出てくる。正社員に比べて契約社員の求人は多いので「障害者向け転職エージェント」が就職活動中の面接や履歴書対策をサポートしてくれるのでおすすめ。間違っても健常者と同じ就職エージェントを使ってはいけない。普通のエージェントには障害者雇用求人はないから必ず障害者向けのエージェントを使おう。



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一般雇用の契約社員で働く
一般雇用の契約社員の求人は「就職エージェント」「求人サイト」「ハローワーク」「企業HP」「アルバイト情報雑誌」など障害者雇用に比べて多岐にわたる。あとは希望する職種や働き方、地域によって選べばいい。
働き方は自分の優先順位から考えていく



ここまで契約社員の働き方について解説した。「正社員」「契約社員」だけでなくアルバイトなど働き方は様々だ。これ自体に正解はなく、自分が何を優先するか決めたらいいと思う。例えば「お金」を優先するなら契約社員より正社員の方がいい。もし「地元で働くことを優先」「仕事内容重視」なら無理に正社員にこだわらず契約社員として働くのもアリだ。ようは自分が何を優先するかを考えてから決めたらいい。














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