障害者の就職活動!おすすめの資格にはどんなものがある?
障害者の方が就職・転職活動をする際に、重要になってくるのが職場の環境です。障害によっては、周囲の人間の理解がないと継続して働くことが困難になります。
どのような業種・職種を選択するにせよ、障害者の方が長期にわたって活躍するためにはスキルを身につけることが重要になってきます。
そこで重要となってくるのが資格の取得です。資格があれば、障害者の方でも本人のスキルが応募先の会社にも伝わります。より良い人生を送るために、仕事選びは妥協したくないですよね。
この記事では、障害者の方が就職活動を進めやすくするために、おすすめの資格を紹介していきます。
障害者が資格を取得した方がいい理由
・就職活動に有利になる
障害者におすすめの資格5選
・MOS(マイクロ・オフィス・スペシャリスト)
・IT系の資格
・簿記
・TOEICなど語学系
・FP(ファイナンシャルプランナー)
資格を取得するにはスクールや講座がおすすめ
障害者が資格を取得した方がいい理由
まずは障害者が資格を取った方がいい理由について解説します。
就職活動に有利になる
資格には国家資格と民間資格があります。国家資格は製品に縛られないスキルを得ることができます。有効期限はなく、民間資格よりも受験料が比較的安い傾向にあります。
そして民間資格は、企業が自社製品に関するスキルがあることを認定するものです。有効期限があるものや、更新が必要なものがあります。受験料も比較的高い傾向にあります。
障害者の方におすすめなのは、業務委託や個人事業主・フリーランスなど、1人で完結する仕事です。周囲の人間や環境に気を遣うことなく仕事ができます。
障害に理解のある職場で働けるのであればいいですが、なかなか難しいものがあります。
基本的に仕事は長い時間するものですから、人間関係に気を遣ったり無理をしてしまうと心身ともに大きな負担がかかってしまいます。
自分1人で完結できる仕事だと、誰にも邪魔されずにマイペースに作業を進めることができます。騒々しいオフィスで人間関係に頭を悩ませて肩身の狭い思いをしたり、人の話し声に気を取られることもないです。
1人でできる仕事には、一般的にはプログラミングやWebライティング、Webデザイナーなどが挙げられます。
就職先の選択肢を増やしたり、視野を広めていくことのできる資格を見ていきましょう。
障害者の方におすすめの資格5選
ここからは障害者にオススメの資格5選を紹介します。
1.MOS(マイクロ・オフィス・スペシャリスト)
やはり強いのはパソコン系のスキルです。職種にもよりますが、現代ではほとんどの企業でパソコンのスキルを必要とされます。
世界的に有名なマイクロソフト社製の資格は、自身のスキルの証明となります。
一般的に知られるWordやExcelの他に、PowerPointやAccess、Outlookなどがあります。
またスペシャリストだけでなく、さらに上級レベルのエキスパートもありますので、挑戦してみたい方はしてみてもいいかもしれません。
2.IT系
常時コミュニケーションを求められることが苦痛な人は、IT系の仕事がおすすめです。
IT系でも取引先とのコミュニケーションは必要ですが、あくまで業務上の話のみで済む場合が多いですし、仕事によってはオンラインだけで完結できるものもあります。
スキルをつけて独立すればフリーランスという道も開けます。IT業界に必要な基礎知識が身に付き、合格率も高いITパスポートや、エンジニア系だと情報セキュリティスペシャリスト、ネットワークスペシャリストなどがあります。
3.簿記
パソコンスキルと同様、どのような企業でも業務によるお金の出入りはあるので、簿記のスキルを持った人材は欠かせません。
簿記の種類は大きく分けて日商簿記、全経簿記、全商簿記があります。全商簿記は比較的難易度が低いです。
主に転職に必要とされるレベルは、日商簿記2級レベルと言われています。また経理や財務の仕事につかない場合でも、確定申告の際に大いに役立ちます。
独立して、個人事業主・フリーランスとして仕事をしていくことを考えている人にも活かせるでしょう。
4.TOEICなど語学系
英語力が求められる外資系企業やグローバル企業であれば、まず重視されるでしょう。
2013年に行われた国際ビジネスコミュニケーション協会の調査では、およそ7割の上場企業が「採用時にTOEICのスコアを参考にする」と回答しました。
(「上場企業における英語活用実態調査 2013年」報告書 https://www.iibc-global.org/toeic/official_data/lr/katsuyo_2013.html)
また2017年1月~2018年8月に、TOEIC Programの公開テストを利用した企業・団体に、「今後のビジネスパーソンにとって重要な知識とスキル」として調査した際には、「英語」が最多になっています。
(「TOEIC Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)」https://www.iibc-global.org/iibc/press/2019/p128.html)
日本のTOEICの平均点が600点前後ですので、採用時にアピールするものだと800~900点以上あると有効でしょう。
グローバル化が進んでいく中で、語学力は重要なスキルとなってきます。こちらも、企業に属さずとも翻訳家やオンライン秘書など、フリーランスとして活躍できるスキルと言えます。
5.FP(ファイナンシャルプランナー)
ファイナンシャルプランナーは、税金、投資、住宅ローン、不動産、教育、老後、相続などにまつわるお金のエキスパートのことです。
私たちの生活にまつわるお金について、客観的に家計の収支を評価し、的確なアドバイスをする職業です。FPを取得することによって、自身の企業にお金のコンサルティング能力を証明することができます。
独立してWebライターとして活躍する場合も、FPの資格取得者はクライアントに重宝されます。他のWebライターとも差別化でき、受注できる分野も増やすことができます。
資格を取得するには、スクールや講座がおすすめ
今回は、障害者の方におすすめの資格取得について紹介していきました。
参考書を買って独学で勉強する方法もありますが、自分で勉強するとわからないことが解決できなかったり、思うように勉強が進まずに学習意欲が減退していきます。
資格取得をスムーズに行うためには、スクールやオンラインの講座がおすすめです。
講座やスクールでは自分と同じ資格を取得する仲間たちがいて、お互いにモチベーションを保つことができます。
またカリキュラムが充実しており、効率的に学ぶことができます。講師もいるのでわからないことはすぐに聞くことができます。
わからないままで先に進めないということもありません。したがって、挫折することも少ないでしょう。
就職活動は大変ですし、なかなか思うようにいかないこともあるかと思います。
資格を取得することによって通用する世界が広がったり、視野が広くなることによってできることの幅が増えると思います。この記事が役に立ったなら幸いです。