- 場面緘黙症を持っていて仕事に悩んでいる。
- 場面緘黙に向いている仕事を知りたい。
場面緘黙症に向いている仕事について知りたくありませんか?
この記事では場面緘黙で困っている人に向けて「場面緘黙症に向いている仕事」を解説します。
これまで300名以上の障害者の相談にのってきた私が解説します。
この記事を読めば、場面緘黙症に向いている仕事が分かります。
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場面緘黙症とは?
場面緘黙症とは、家など安心できる場ではごく普通に話すことができるものの、学校や職場などの特定の場所において話すことができない状態が続くことです。
人見知りや恥ずかしがりと勘違いされることも多いですが、「その環境で話せない症状が長く続く」ということが大きく異なる点です。
症状は人によって程度に差がありますが、幼少期に発症後、対応をしないまま年齢を重ねると、不登校になってしまったり、うつを発症してしまったり等、二次的な問題に発展する可能性もあります。
概要
場面緘黙症は一時的なものではなく、長く症状が続くため、大人になってからも社会生活に大きな影響を与えます。
症状が現れるのは、幼稚園などに行き始めてからの5〜6歳前後が多く、入学や転居などの環境の変化により、不安が高まって発症することが多い傾向にあります。
早期に症状に気づき、適切な治療やサポートによって改善が見込めますが、気づかず大人になってしまうと、うつ病や不安症といった二次的な症状が生じやすくなってしまいます。
特に職場では、上司や同僚とのコミュニケーションがうまく取れずに、居づらさを感じたり、トラブルが生じたりしやすく、精神的負担が大きくなりがちです。
場面緘黙症は、国の基準で発達障害者支援法の支援対象となっており、精神障害者保健福祉手帳の取得、就労移行支援、自立支援医療といった福祉サービスを受けることができます。
これらを活用することで、生きづらさの軽減や、適切なサポートを受けやすくなります。
苦手なこと
場面緘黙症の方は、自分が話す場面を人に聞かれたり、見られたりすることに対して強い恐怖を抱いてしまいます。
学校においては、授業で発言できなかったり、行動しなければならない場面で体が動かなくなったりします。
職場においては、上司や同僚とのコミュニケーションがうまく取れなかったり、会議の場で発言できなかったりと、場合によっては業務に支障をきたすことになります。
周囲からわざと話さないのでは、と誤解されることもあり、理解がない環境では緊張状態が連続することとなります。
この影響で腹痛など身体的な不調や無力感が続き、不安症状や人間不信など二次的な症状へ繋がってしまいます。
そのため、自分に合った環境を見つけることや、周囲からサポートを受け少しづつ慣れていくといったことが重要となります。
場面緘黙症に向いている仕事5選
大人の場面緘黙症は、特に職場において症状が現れやすいです。そのため、どのような職を選択するかが重要となります。
場面緘黙症の方は、人間関係において強い不安や緊張を抱くことが多いため、人間関係が希薄でも問題ない仕事や、口頭でのコミュニケーションが少ない仕事は、比較的取り組みやすいです。
また場面緘黙症は国の基準で、発達障害者支援法の支援対象に含まれているため、国の支援を受けることもできます。
その1つである就労移行支援では、原則2年までの期間利用でき、その間に就職のためのスキルを身に着けたり、就職に関する相談ができたりします。こういったサポートを受けながら検討することも1つの選択肢となります。
ここでは、一般企業に就職する上で、おすすめの職業をご紹介します。
軽作業や工場
倉庫や工場の仕事は、基本的にルーティンワークで毎日決まった作業となるため、仕事中にコミュニケーションが発生する機会が少ないです。
作業中は他の従業員との関わりが少なく、自分の作業に集中できるため、人間関係でトラブルが発生する可能性も低いです。
特別なスキルが無くても働くことができる点も魅力ですが、場合によっては、立ち仕事が続いたり、荷物の積み下ろし等体力が必要なこともあります。
事務職
在宅ワークが可能な職場も多く、1人で作業がしやすい仕事内容が多いです。
1人で黙々とやる仕事内容であれば、口頭でのコミュニケーションが少なくて済む環境です。上司や同僚とのコミュニケーションも、文面でのやり取りで完結する場合が多く、働きやすい環境と言えます。
一方で職場によっては、電話対応を求められたり、資料作成等社内のコミュニケーションが多く求められる場合もあります。会社によって仕事内容は大きく異なるため、職場選びの際には注意が必要です。
SE
SEはネット上で案件を獲得して、在宅で自分で稼ぐことも可能な職業の1つです。
そうなれば、人とのコミュニケーションはほとんど文面で済みます。また専門性の高い職業であるため、スキルアップをして年収を上げるチャンスも多いです。
他にも近い職業として、ウェブサイト制作やプログラミングも同様の条件で働くことが可能です。
在宅ワーク
紹介した事務職やSEも在宅でできる職場が増えていますが、他にもメールや電話で仕事のやり取りが済む、データ入力やハンドメイドなどクリエイティブな仕事も在宅ワークが可能です。
また近年では、動画編集やSNS運用などはニーズも高く、スキルや知識を身につければ自分で仕事を獲得できる可能性が高いです。
このように在宅ワークは自分で案件獲得が可能な仕事が多く、上司や同僚の目を気にせず仕事ができます。
得意分野や興味関心が高い分野があれば、強みを活かした働き方が可能です。
配達員
決まった先に荷物を届けるルート配送やフードデリバリー等、運ぶ荷物や配達時に使う乗り物によって働き方は異なりますが、社内の人間関係に気を使う必要はほぼなく、1人で行動する時間が長い仕事になります。
荷物の集荷や配送の際を際を除き、ほぼ人との会話も発生しません。
場面緘黙症が避けるべき仕事
人とのコミュニケーションが少なくて済む職業は向いている可能性が高いですが、逆に密なコミュニケーションを必要とする職場には向いていません。
ミーティングや取引先との電話等、人と関わることの多い仕事内容だと、精神的ストレスがかかりやすくなります。
このような自分に合わない職場で働き続けると、周りからもなぜコミュニケーションが取れないのか、と目で見られ居づらさを感じることとなっていまいます。
まずは契約社員や派遣で試してみるのもアリ
自分に合った職業や職場環境を見つけるには、まず契約社員や派遣社員として働き出す、というのも1つです。
契約社員は就業先と雇用契約を結び、派遣社員は派遣元会社と雇用契約を結びます。
契約社員は、雇用期間は定められた働き方とはなりますが、会社と直接契約しているため、働きぶりによって正社員として雇用となる可能性もあります。
派遣社員は、派遣会社に登録すれば派遣先を紹介してもらえたり、面接や履歴書不要で働きだすことも可能です。
面接でうまく話せないという方でも仕事を見つけやすく、入社後に合わないと気づいた場合も辞めやすいです。契約社員と比較し、業務内容も補助的な内容が多いため、業務量が多いことに不安を感じる方も選択しやすい働き方です。
また国の福祉サービスである、就労移行支援を活用すれば、就職に必要なスキルを身に着けたり就職の相談をしながら働く準備をすることができます。働くことへの不安が大きい方はこういったサービスの活用もおすすめです。
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