- 発達障害を持っているけど周りから仕事をサボってるように見られる。
- 自分では一生懸命にやってるつもりだけどサボってると思われてないか不安。
発達障害が原因で仕事をサボってると思われる理由について知りたくありませんか？
この記事では発達障害が原因で仕事に悩む人に向けて「発達障害が仕事をサボる理由と原因」を解説します。
これまで300名以上の障害者の相談にのってきた私が解説します。
この記事を読めば、発達障害者の理想的な働き方が分かります。
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発達障害者が仕事をサボる理由
発達障害者の方は、仕事に向き不向きがあり、できない仕事が実際にできていないからやっていない、サボっていると見えてしまうことがあります。
また発達障害には大きく分けてADHD（注意欠如多動性障害）とASD（自閉症スペクトラム障害）、そしてLD（限局性学習障害）の3つがあり、それぞれに特性が異なります。
サボって見えてしまう理由を、特性の傾向と合わせてご紹介します。
業務に自分の好き嫌いでヤル気が変わる
発達障害の方は、自分が好きなことや興味があること以外には注意がそれやすく集中力が続かない、といった特徴があります。
そのため業務への好き嫌いや得意不得意で、集中力が極端に下がったり、手が止まってしまう場合があります。特にADHDの方は不注意や衝動性の傾向が強く、自分の関心と合わない仕事の場合、すぐに注意がそれてしまいます。
人によっては、周りに人がいる、音が気になる、といった要因で集中できていない可能性もあります。
そもそも与えられている仕事が簡単すぎる
多動性や衝動性の特性が強いと毎日同じことが繰り返される単純すぎる作業が苦手です。
特にその場にとどまりながら同じ作業を続ける仕事や、その作業内容が簡単すぎるものであると、集中力が持続せずじっとできません。結果的に他のことに気を取られてしまい、業務が進まないといったことになります。
業務量が少なすぎてヒマを持て余している
特に障害者雇用枠で採用された方の場合、会社側はどういった仕事を任せるべきかわからず、任せる仕事量が少なくなっている場合があります。
結果的に、暇を持て余した状況となり周囲からサボっているように見られてしまいます。
会社によっては障害者に仕事を与えないのが配慮だと思っている場合があります。そういった企業で働き続けるのはヒマを持て余すだけでなくスキルアップも望めないので転職を視野に入れた方がいいです。障害者雇用での転職を検討する場合はこちらの障害者雇用バンクがおすすめです。
ADHDが仕事で困ること
発達障害の中でもADHDの方は、優先順位をつける作業やマルチタスクが求められる仕事が苦手です。
また関心が持てないことへは気が散りやすかったり、コミュニケーションでも齟齬が起きやすかったりします。
このような特性があることにより、職場でどのようなことに困るのか、ご紹介していきます。
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コミュニケーションが苦手
ADHDの方は、多動性や衝動性といった特性を持っており、これによりコミュニケーション内で「早とちり」や「思い込み」が起きがちです。
具体的には、こうだと思い込んだものに対して確認しないまま突き進む、指示を早とちりしミスに繋がる等です。
また言葉通りに理解し行動する傾向にあるため、言葉の裏にある情報をうまく読み取ることが苦手です。
上長や同僚からの指示の意図や背景が汲み取れず、ミスや間違いに繋がります。
自分が話す立場の場合も、自分の関心に従って話してしまうため、要点をまとめて話したり、相手が何を聞こうとしているか理解したりしようとせず、話がずれてしまう傾向にあります。
マニュアル化されていない業務に悩む
ADHDの方は、口頭での指示やあいまいな言葉の理解が得意ではありません。
聞き逃しが多かったり、情報量が多いと処理が追いつかない場合があります。また衝動的に手を進めてしまうことも多く、自分で手順を組み立てて計画的に行動することが苦手です。
例マニュアル化されている仕事であれば、指示内容や手順が抜け落ちづらく、雰囲気を読みながらの対応や、複数の要素を判断しながら対応をする場面が少なくなります。コミュニケーションが苦手な方でも、最低限のコミュニケーションで作業が進められ、業務が進めやすくなります。
発達障害者におすすめの仕事の探し方はこちらの記事で解説しています。
特性に合わない仕事を与えられる
ADHDの方は、得意不得意がはっきりしています。関心が持てる内容でなければ、集中力が散漫となり仕事に手がつかないということもあります。
また優先順位をつけることが苦手なため、複数の業務を並行して行うマルチタスクが必要とされる仕事内容も得意ではありません。
多動性の特性が強い方は、じっと座って作業を続けることが苦手なため、静かなオフィスでのデスクワークや事務作業は向いていないことが多いです。
優先順位をつけるのが苦手
ADHDの方は、思いついたことをよく考える前に行動に移してしまう衝動性という特性があります。
そのため自分で計画を立てたり、重要度・緊急度を判断し優先順位をつけることが苦手です。
仕事においても自分の興味や周囲の刺激に影響され、目の前の作業をこなすことに集中してしまいます。
結果的にそれぞれの作業が中途半端になったり、予定や納期を忘れてトラブルに繋がる場合もあります。
発達障害者が向いている仕事
発達障害者の方は、状況によって仕事をサボっていると思われがちですが、自分の興味のある事に対して行動的であったり、高い集中力を維持して作業をすることができます。
ここでは発達障害者の方が向いている仕事を紹介します。
軽作業のようなマニュアル化された仕事
工場や倉庫での流れ作業は、明確な指示やマニュアルがある場合が多く、特に決まった作業を続けることが得意なASDの方は作業に集中しやすいです。
人を相手にすることが無いためイレギュラーが起きづらく、自分で何かを判断しなければいけない状況は少ないです。
また作業は基本的に1人で行うことが多いため、ひたすら目の前の作業をこなすことに集中できます。
障害者雇用でマニュアル化された仕事を探すなら完全無料で利用できる障害者向け就職エージェント「障害者雇用バンク」がおすすめです。
1人で黙々とできる仕事
軽作業のような仕事も1人で黙々と行う場合が多いですが、データ入力などの事務作業も1人で作業に集中できる仕事内容が多いです。
このような仕事は、作業中の上司や同僚とのコミュニケーションが少なくて済むため、コミュニケーションに苦手意識がある方でも集中して仕事に取り組むことができます。
例えばプログラミングを学びエンジニアになるのもおすすめです。
プログラミングを学んだ経験がないのでエンジニアになる方法が分からない。また自分が本当にプログラミングを習得できるか不安を感じる。
逆にこだわりを活かせる仕事
発達障害者の方は、自分の興味関心が持てる仕事を選ぶことも重要です。
ADHDの方であれば、感受性や発想力を活かせる、デザイナーなどのクリエイティブ職のほか、できるだけ自由度の高く自分の裁量で仕事ができる働き方を選ぶことで、ストレスなく実力を発揮できます。
またASDの方であれば、自分のこだわりに沿ったことや、決まった行動を続けることが得意であるため、作業内容の決まったルーティンワークが特性を活かして働きやすいです。
発達障害者にあった仕事の見つけ方
ご紹介したように、発達障害者の方は自分に合った職場を探すことで、自分の特性を強みにして働くことができます。
しかし、自分に合った仕事が分からなかったり、周囲から理解を得られずに職場で苦労している方も多いのではないでしょうか。自分だけでは、自分自身の特性がよく把握できなかったり、理解のある職場を探すのが難しい場合もあります。
働き方の選択肢の1つとして、障害者手帳を持っている方であれば、障害者雇用枠の活用があります。特性を会社に理解してもらった状態で雇用となるため、理解や配慮が得やすいです。
どのような働き方が良いか相談したい場合は、各市町村の発達障害支援センターやハローワーク、転職エージェントの利用がおすすめです。
自分の特性について相談ができたり、発達障害者の方の採用実績がある企業を探してもらうことができます。
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